ハローワークでナースの求人を探すには

無料で利用できます

ハローワークの正式名称は公共職業紹介所。無料で利用できる公的機関です。と言っても、民間の有料職業紹介事業も、あなた(求職者)は無料で利用できます。
ハローワークの場合は、求人を出す企業も無料で利用できるんです。
お金をかけずに求人を出せるので、中小企業の多くが利用しています。だからあらゆる業種の求人があるんですね。もちろん医療機関や介護施設などの看護師求人もたくさんあります。
失業中に利用するものというイメージがあるかもしれませんが、まだ辞めていない在職中でも利用可能です。雇用保険に加入していなくても問題ありません。

 

どこに行けばいいの?

施設の少ないナースセンターと違い、全国の自治体に550箇所以上あります。仕事を探す場合は、どこの施設へ行っても問題ありません。まずは窓口で「求職申込み」をすることで、より詳細な情報が得られるようになります。ただし、失業保険の手続きではお住まいの住所を管轄するハローワークへ行かなくてはなりません。
利用時間は、基本的に平日の8時30分〜17時15分。中には時間を延長したり、土曜日も営業している施設もあります。
また、育児中の求職者向けに、マザーズハローワーク・マザーズコーナーのある施設(PDF)も。キッズコーナーなどがあり、子連れでも行きやすいので、子育て中の潜在看護師でも利用しやすくなっています。

 

インターネットで求人検索も

ハローワークインターネットサービス

条件を入力して、求人情報を検索することもできます。事業所名などの詳細を確認するには、求職番号を入力する必要があります。

まずは窓口で「求職申込書」を提出して「ハローワークカード」をもらいましょう。
求職申込みの有効期間は翌々月の末日までなので注意。
また、ネットでは前日までの求人しか見られません。当日の最新情報や、より詳細な情報をチェックしたいなら窓口へ。

 

採用されるまでの流れ

応募先が見つかったら、面接の日程を調整してもらいます。面接日が決まると、紹介状がもらえるので、それをもって面接へ。
採用されたら、ハローワークへ連絡しましょう。

 

ハローワークの問題点

実際には採用していない「空求人」がある?

ハローワークは、企業に求人を出してくれるように頼みます。企業としては、断りにくいし、無料なのでとりあえず出しておくかと出しているケースがあるようです。また、採用したい条件に沿った人材が応募してこないため、理由を付けて断るケースもあります。「男性を募集します」などは書くことはできませんから。
ただ、看護師の場合はどこも不足しているため、わざわざカラ求人を出しているところは少ないでしょう。

 

求人票に書いてある内容と給料や仕事内容が違う

いざ面接に言ってみたら、求人票に書いてあることと全然違うというトラブルも多いです。基本給が少ない、通勤手当が出ない、社会保険や雇用保険に未加入など、2013年度は6600件もの苦情が寄せられています。(NHKの取材による)
いわゆるブラック企業ですね。面接に来てもらうために、少しでも雇用条件を良さそうに見せたいのでしょう。この求人票への虚偽記載は、「職業安定法65条8号違反」に当たりますが、実際はハローワークが刑事告発することはまず無いようです。これでは、嘘をついた方が得になってしまいます。企業が騙すつもりでも、職安としては、書類の書式が整っていれば、受理せざるを得ないのです。

 

ナースセンターとの違い

窓口の数が多い

全国に550箇所以上の窓口があるので、数の少ないナースセンターよりも通いやすいというメリットがあります。何かのついでに近くにある窓口に寄るなんて使い方もできますね。

看護師専門ではない

看護師の求人のみを扱うナースセンターとは違って、あらゆる職種を扱っています。当然、職員は看護職についての理解は浅いです。医療施設の詳細な情報はのぞめないでしょう。具体的な相談に乗ってもらうのは難しいかもしれません。
一歩踏み込んだ相談にのって欲しいなら、看護師専門の紹介会社を利用するといいでしょう。

 

どんな人がハローワークを使うべき?

紹介会社を利用していない小さな病院やクリニックで働きたい場合は、ハローワークや直接応募の方が採用されやすいでしょう。
その場合は、求人票を鵜呑みにせず、雇用条件などをしっかりと確認するようにしてください。
自分で給与の交渉などができない人は、民間の紹介会社に登録すれば、あなたの代わりに交渉して貰えるので安心です。